俺のテレマスター Vol.2 『DANNY GATTON』


先日、このブログのレイアウトを変更していて、各ページのレイアウトが崩れていないか確認してたんですが、2016年に俺のテレマスターVol.1とか言って、ロイ・ブキャナンを紹介したまま、Vol.2とかないじゃん!という事に気付きました。

そりゃーロイ・ブキャナンを挙げるなら、この人を紹介しないわけにはいきません。

そう、ダニー・ガットン

ロイ・ブキャナンと並んで「テレマスター」とか「世界で最も有名な無名のギタリスト (the world's greatest unknown guitarist)」なんて言われたりしています。

そのプレイはもうほんと超絶としか言いようがなく、ジャズ、ブルース、ブルーグラス、ロカビリー、カントリー、ロック、何を弾かせても超一流。

なんですが、実は私、当初はあんまり好きじゃなかったんですよ。

彼のアルバムとしては、「88 Elmira St.」や「Cruising' Deuces」が有名なんですが、どうやら個人的にこれらのアルバムがあんま好きじゃかったんですよね。ジャンルとしては、ロカビリーとかカントリーなアルバムなんですが、なんか曲がダサいというか(すいません、あくまで個人の見解です)。

だからしばらくの間、ダニー・ガットンの印象は、「ギター超絶上手いけど、なんかセンスない人」でした。

最近になって、音楽がサブスクで聴ける時代になり、昔の音源を掘るのが簡単になったじゃないですか?そんな中、彼のライブアルバムを聴いて、正直ひっくり返りました。マジ、凄すぎる。



個人的に圧巻は1977年のライブアルバム『Danny Gatton Live in 1977 - The Humbler Stakes His Claim』やRedneck Jazz Explosionでのプレイ。前者はサブスクにもあるので、是非聴いてみてください。観客の盛り上がりに合わせて、曲のスピードが倍速になったかと思えば、カントリーがいきなりジャズになったり、まさに縦横無尽なクレイジーギターが堪能できます。



後者のRedneck Jazz Explosionは、残念ながら音源ではまだ聴けてないんですが、Youtubeにライブとかがあるので、それも見物です。(この頃は、レスポールになんか変なボックス付けてるギター弾いてたりして、ギタリストとしてのレス・ポールに多大な影響を受けた事が伺えます)



彼のギターと言えば、ジョーバーデンのダブル・ブレード・ピックアップを乗せた53年のテレキャスターが有名ですが、ダブルブレードのピックアップってどうなんですかね?見た目超ダサいですが、テレキャスターのトーンのまま、ノイズだけがないなら、理想ですよね。これFenderのカスタムショップからドンズバものが出てるので、是非弾いてみたいところです。

下のは彼の貴重な教則ビデオ!マジ弾けねーってw



うーん、すごい。

なんですが、残念ながら、1994年に自宅の農場のガレージで自殺しています。こんな凄いプレイをする人ですが、セールス的は奮わず、音楽だけで食っていくは難しいというような事もインタビューで語っています。遺書もない事から、理由は不明ですが、20年以上、鬱に悩まされていたようです。

ロイ・ブキャナンといい、ダニー・ガットンといい、超絶テレマスターって、なんだか生きるのが下手なのかなぁ。。本当に残念です泣


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