2017年3月18日 チャック・ベリー死去
映画「HAIL! HAIL! ROCK 'N' ROLL」でのチャック・ベリーは色んな意味でカッコよかった。
例えば、まだ無名だった頃のブルーススプリングスティーンが、チャック・ベリーのバックバンドをやる事になった時、目をキラキラさせながら、こう話します。
開演10分前になっても、チャックが来ない。一度もリハもしてないし、なんの曲をやるかも決めてないのに。さあ、ショウが始まるっていう直前に、ギター一本抱えてキャデラックで乗り付けてさ、「ヘイ、チャック、なんの曲をやるんだい?」って聞いたら、「チャック・ベリーの曲さ」って言って、いきなりイントロ弾き始めちゃう。みんなついてくのに必死さ。
この映画では、あのキース・リチャーズが大人にならざるを得ないくらい、チャック・ベリーはやりたい放題。
チャックが自分のアンプを誰かが触った事に対してキレると、「良い音で録りたいだけだ、俺たちが死んだ後まで残るんだぜ?」と答えたキースに対し、「オレが死ぬもんか」とのたまったり、
Carolのイントロでは、キースに何度も弾き直しさせて、おもいっきし、ダメ出ししたり、面白さ満載です。(正直、それまでキース、ギター下手だな、と思ってたんですが、この映画で、キース上手いな、と初めて気づかされましたw)
なんか悪ガキっていうか、自由奔放っていうか、ああ、ロックンロールってこういうものなんだなぁ、と子供心に強烈に思った事を覚えています。
R.I.P. Chuck Berry.
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